鹿島神社(宮城県丸森町)
Kosai Kashima Shrine
平安時代から祀られている神社で、数学の問題と解答を額に書いて奉納した算額が町の有形文化財に、奉射祭という伝統行事が町の無形民俗文化財に指定されている。
鹿島神社は貞観8年に記された日本三代実録に記載のある神社で、それ以前からある古い神社と考えられる。藩政時代には、小斎城主佐藤家の守護神として庇護された。
奉射祭は、寛永20年、小斎城主4代佐藤清信がはじめて行った祭事で慶応4年、13代桓信の時代まで行われた。それ以後は何度かの中断を経ながら継続しいている。立ったまま弓を射るのが特徴で、大的射礼、かりがね的射礼を行って1年の天候を占い、五穀豊穣、地区の安全を祈願する。
町指定文化財に指定されている黒漆五枚胴具足は小斎城主佐藤氏の祖、佐藤為信が着用したものと伝えられ、為信が戦死した葛西・大崎一揆の際にも使用していたといわれている。内側に永年4年の銘が入っている。
和算は明治に西洋から入ってきた数学以前からある日本古来の数学で、現代の代数や微分、積分の考え方が含まれる高度なものであった。小斎では佐藤家家臣が学んで地元で広めたため、盛んになり、学習の成果を広く知ってもらうため、自分で考えた問題を額にした奉納和算額が神社に奉納されている。

基本情報
- 住所宮城県伊具郡丸森町小斎字日向4
- 電話番号0224-72-3036 受付時間平日8:30〜17:15(年末年始は休み)
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