日出山瓦窯跡
The Hinodeyama Tile Kiln Ruins
鳴瀬側の南に伸びる標高65mほどの日の出山丘陵斜面に築かれた瓦・須恵器を焼成した窯跡群でA~Fの6地点が確認されており、「日の出山窯跡群」と呼ばれています。
史跡に指定されているのは、A地点にある7基の地下式窖窯です。7基のうち6基は瓦と須恵器の焼成窯ですが、写真右端にある小規模な1基のみ須恵器を焼いていました。
本窯跡群は、奈良時代前半における陸奥国の代表的官窯で、その製品は多賀城・多賀城廃寺・大崎市名生館官衛・同伏見廃寺などの城柵・官衛・寺院などに広く供給されており、当時の窯業生産のあり方を解明する上で極めて貴重な史跡です。