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勝楽山 高蔵寺

Shorakusan Kozoji Temple

平安時代より800年の時を刻む阿弥陀堂は、宮城県最古の木造建築として1177年に建立されました。平安時代の建造物は全国でも26箇所しか残っておらず、阿弥陀堂としては7箇所だけで、岩手県の平泉中尊寺らと並ぶ東北三大阿弥陀堂の一つとなっています。

藤原三代秀衡の妻により建立された阿弥陀堂は、三方を山に囲まれた平泉建築の流れを汲む風格と、樹齢300年を超える木々に守られた素朴な風情を併せ持ち、御堂内に保存されている嵯峨(さが)天皇の御宸(しん)筆(ぴつ)「高蔵寺」の額や素木の阿弥陀如来座像、その他小さな仏像たちが訪れた者たちの郷愁を誘います。

阿弥陀堂と共に国指定重要文化財でもある「阿弥陀如来坐像」は、平安時代の優美さと鎌倉時代の力強さへ変わろうとする過渡期の代表的な仏像で、現在その姿は漆黒であるものの、作られた当時は金色さん然と輝いていたといわれています。蓮華座(れんげざ)に安置され威厳を備えた丈六阿弥陀仏の姿が、拝観者を圧倒しながらも温かく迎えてくれます。

※拝観希望の方は事前連絡。

勝楽山 高蔵寺

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